アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた、米在住の桑畑かほる監督(36)が夫のマックス・ポーター氏と共同監督を務めた「ネガティブ・スペース(原題)」は、オスカーを逃した。日本人の同部門へのノミネートは史上5人目で、女性監督では初だったが、「つみきのいえ」で第81回アカデミー賞でオスカーを獲得した、加藤久仁生監督以来のオスカー受賞はならなかった。

 「ネガティブ・スペース」は、父親が息子にスーツケースの荷造りの仕方を教える、家族の絆を描いた物語。人形や小物を少しずつ、動かして作るストップモーションアニメで、約5分半の作品。

 桑畑監督は、米ニューヨークのデザインの名門パーソンズ美術大でアニメを学び、ポーター氏とユニット「タイニー・インベンションズ」を組み、CM、ミュージックビデオなどを制作してきた。