ヒップホップユニット「Hilcrhyme(ヒルクライム)」のDJ KATSUとして活動し、大麻取締法違反(所持)の罪に問われた斎藤桂広被告(38)は5日、静岡地裁(杉田薫裁判長)で行われた初公判で起訴内容を認めた。検察側は「再犯の恐れがある」と懲役8月を求刑、即日結審した。判決は19日。

 検察側は冒頭陳述で「16年4~5月ごろから使用し多い時は週に4回程度吸っていた」と指摘。斎藤被告は09年「春夏秋冬」以降ヒット曲がなく悩んでいた16年、米ロサンゼルスで現地スタッフらが大麻を吸っている姿を見て使用するようになったという。「吸った後、良い作品ができたと実感した」と述べた。ヒルクライムは無期限活動停止中。「しばらく音楽活動する予定はない。飲食店経営をして社会に貢献したい」。

 起訴状などによると、斎藤被告は17年12月1日、新潟市内の自宅で大麻を含む植物片約0・5グラムを、自分が経営する会社事務所でも同様の植物片約7・5グラムを所持したとしている。