13日に最終回(第9回)放送を迎えたフジテレビ系ドラマ「FINAL CUT」(火曜午後9時)の平均視聴率が7・5%(関東地区)だったことが14日、ビデオリサーチの調べで分かった。

 9日の第1回放送からの視聴率は7・2%、6・5%、6・5%、6・5%、6・7%、6・8%、6・9%、7・1%、7・5%で最終回に最高記録を更新した。

 主演はKAT-TUN亀梨和也(32)。母親を死に追い込んだ罪深き人たちを追い詰めていく。亀梨のターゲットになり、復讐(ふくしゅう)に立ちはだかるワイドショー番組「ザ・プレミアワイド」の司会者を藤木直人、番組スタッフを水野美紀、林遣都らが演じる。事件の真相の鍵を握る美人姉妹の妹を橋本環奈が、亀梨の幼なじみをHey!Say!JUMP高木雄也が演じる。金子ありさ脚本、三宅喜重ほか演出。

 12年前、中村慶介(亀梨)の母恭子(裕木奈江)の経営する保育園の園児が何者かに殺害された。警察の捜査が進む中、百々瀬塁(藤木)が司会を務めるワイドショー番組「ザ・プレミアワイド」は、恭子が犯人であるかのように事件を取り上げた。番組がきっかけで、世間からの誹謗(ひぼう)中傷にさらされ、追い詰められた恭子は、ついに自ら命を絶ってしまう。

 12年後、警察官になった慶介は事件の真犯人を探しだし、母親を追い詰めた者たちへの復讐を果たすために動き始めるというドラマだ。

 最終回は、独自に調査を続けていた番組スタッフの井出(杉本哲太)らは慶介(亀梨)が逮捕されたと聞き、色めき立つ。そんな中、百々瀬(藤木直人)はさらなる大スクープを画策していた。無実を信じる大地(高木雄也)をよそに、慶介は取り調べに対してなぜか黙秘を貫いていた。しかし、上司の高田(佐々木蔵之介)がやってくると慶介は突如、犯人は自分だと言い始め、高田を驚かせる。「殺人犯」となった慶介は、誰も予想しなかった方法で、ついに真犯人と対峙(たいじ)することに。

 ドラマではその人にとって致命的な「ファイナルカット」と呼ばれる映像を次々と突きつけるという、SNSなどが流行する現代ならではの復讐スタイルを展開。亀梨にとっては初めての復讐劇。復讐に人生をかけた男を熱演した。

 ドラマ主題歌はKAT-TUNの「Ask Yourself」。