熊川哲也主宰の「Kバレエカンパニー」のプリンシパル浅川紫織(33)が現役引退することになり、14日、都内で会見した。浅川は03年にKバレエに入団し、「ジゼル」「シンデレラ」などのタイトルロールで踊ってきたが、6年前に股関節に大けがを負った。21日からの「白鳥の湖」、今秋の「ロミオとジュリエット」を最後に引退する。

 熊川は「すばらしい夢をみせてくれた。大バレリーナとして輝いてくれた浅川に感謝です」。

 熊川の言葉に涙する場面もあった浅川は「6年前のけが以来、いつ踊れなくなるか分からない日々を覚悟しながら過ごしていました。『白鳥』は自分の全てを投じるにふさわしい作品。自分のできることをお見せして、お客様を感動させたい」と話した。