EXILE一族の7人組グループ、GENERATIONS(ジェネレーションズ)が18日、グループ初の中国ツアー千秋楽公演を、市内の美■(ミキ)大戯院で行った。今月2日の深セン公演を皮切りに北京を含めて3都市9公演を行って、1万5000人を動員。5月から始まる初のドームツアーに向けて、弾みを付けた。

 オープニングから会場は「ジェネ」コールに包まれた。ボーカルの数原龍友(25)が中国語で「ウォーメンシー(私たちが)GENERATIONS!」と叫び、片寄涼太(23)が「シークンジンテンネンゲイダージャー・ダイライメイハオダホイイー(今日は皆さんにいい思い出を届けられますように)」と優しく呼び掛けると、会場の1100人の歓声がさらに大きくなった。「太陽も月も」「空」など20曲をパワフルなダンスと歌声で披露するとともに、MCは全て中国語で行って、上海のファンを魅了した。

 グループ結成当初から海外進出を視野に入れて活動し、15年からアジアや欧米で毎年海外公演を行ってきた。初の中国ツアー開催のきっかけは、片寄の中国での人気っぷりだ。映画初出演作で、日本で昨年6月公開の「兄に愛されすぎて困ってます」が、中国でも話題になった。中国のツイッターと呼ばれる「微博(ウェイボ)」のフォロワー数は65万人を超え、昨年8月には上海でファンミーティングも開催。人気はグループ全体にも広がり、ツアーの実施につながった。

 今回のツアー中に、街で番組ロケをした際にも、若者を中心に何度も声を掛けられたという。片寄は「中国にも存在が届いているんだと初めて肌で感じた。これからはどんどん国境もなくなっていくと思う。中国でも、海外でも、いろいろな人に受け入れられるグループになりたい」。プロデューサーのHIRO(48)も終演後、「(中国での)可能性を感じました」と話した。

 約3週間の中国での経験をさらなる糧にする。中務裕太(25)は「毎年中国でもライブがしたい。8万人が入るスタジアム(上海体育場)をジェネで埋めたいです!」。片寄は「今回のツアーが次につながる。さらに7人で結束して臨めます」と、5月から始まる初の4大ドームツアーに向けても気合を入れていた。【上海=大友陽平】

 ※■は王ヘンに其