吉田鋼太郎(59)主演の舞台「シラノ・ド・ベルジュラック」(5月15~30日=東京・日生劇場、6月8~10日=兵庫県立芸術文化センター)の会見が11日、都内で行われた。

 剣豪にして詩人のシラノの純愛を描いたエドモン・ロスタンの名作舞台。シラノ初挑戦の吉田は「単純明快な冒険活劇で、シラノは誰よりも熱い気持ちを持った男。すてきな人生があると思っていただけたら」と話した。今回は100人斬りの場面もあり、「今までのような文学的な『シラノ』じゃない。100人斬りも数分でやらないといけない。そこで体力を使い切るわけにはいかないし、これからの俳優人生を左右する場面になるかもしれない」。

 吉田が「1番好きな女優さん」と直々に指名したロクサーヌ役の黒木瞳(57)は「鋼太郎さんの熱いラブコールで引き受けました。誰もが楽しめる作品で、私も楽しみながら演じたい」。青年貴族クリスチャン役は大野拓朗(29)白州迅(25)のダブルキャスト。大野は「たくさん笑って、たくさんワクワクして、最後にきれいな涙を流せる作品」と言えば、白州は「頭も体も全力で使って、クリスチャン役を楽しみたい」。