先月5日に亡くなったアニメーション映画監督、高畑勲さんのお別れの会が15日、生前高畑さんが愛した三鷹の森ジブリ美術館で営まれた。
高畑さんとアニメーション映画の礎を築いた宮崎駿監督(77)は、涙ながらに2人の出会いを回想し、故人をしのんだ。
1963年、高畑さん27歳、宮崎監督22歳の時のこと。たそがれ時の雨上がりのバス停で、宮崎監督に声をかけたのが高畑さんだった。「55年前のことなのに、なんで今でもはっきりと覚えているんだろう。あのときのパクさん(高畑さん)の顔は、今でもはっきりと思い出せる」と、声を震わせながら話した。
その後、2人はともに仕事をする間柄となる。幾多もの困難を乗り越えて、長編アニメーション映画を成功させた2人。苦労を重ねた当時を振り返り「もっと遠くへ、もっと深く、もっと誇りを持てる仕事をしたかった」と話すと、たまらずおえつを漏らし、メガネを上げて涙をぬぐった。
宮崎監督のスピーチは約9分間にも及んだ。「パクさん、僕らはあのとき精いっぱい生きたんだ。膝を折らなかったパクさんの姿勢は、僕らのものだったんだ。ありがとう、パクさん」。最後は「55年前に、あの雨上がりのバス停で声をかけてくれたパクさんのことは忘れない」と、涙声で話して締めくくった。
その他の主な参会者は以下の通り。
加藤登紀子、瀧本美織、竹下景子、野々村真、福沢朗、本名陽子、益岡徹、宮本信子、柳葉敏郎、柳家小三治、岩井俊二監督、大林宣彦監督、押井守監督、鈴木敏夫氏、種田陽平氏、富野由悠季監督、樋口真司監督、久石譲氏、山田洋次監督



