歌手福山雅治(49)が、今夏で第100回を迎える全国高校野球選手権大会のNHKテーマソングを手がけることになり、7日、同大阪放送局が発表した。

 同局がテーマソングを設けるのは史上初となる。

 福山は、同局を通じて「(オファーに)大変驚きました。と、同時に大変光栄でございます。子供の頃からテレビ観戦していた伝統ある甲子園に、野球のイメージとはおよそかけ離れている僕が、音楽で参加させていただけるとは、夢にも思っていませんでした」とコメント。驚き、喜びに包まれた心境を明かした。

 小学生の頃、ソフトボールをすると、投手を務め、中学3年間はブラスバンド部に所属。甲子園を「憧れのすべてがつまっている場所」と表現した。

 少年時代、テレビで熱戦を観戦し、何度も心を揺さぶられた。上京後は、故郷・長崎代表の勝敗を毎年チェックしているという。

 「故郷、仲間、ひたむきさ。すべての試合にある笑顔と涙」と、甲子園でしか表現することのできない感動があると寄せた。

 コメントとして寄せたメッセージの最後には、「いつまでも忘れられない、大人になってからもずっと心の中で抱き続けている『青春の輝き』。そんな『青春の輝き』を感じさせてくれる甲子園を、僕なりの音楽で表現できるように頑張ります」と意気込んだ。

 福山が作詞・作曲し、自らが歌う予定で、現在、制作中。NHK大阪放送局はこの日、福山起用の理由について、100回の記念大会であることに加え「(福山が)世代や性別を超え、幅広く支持されている。ふるさと、家族を大切にする思いが、NHKの高校野球中継で大切にしていることと重なる」と説明した。