フリーキャスター伊藤聡子氏(50)が、東海道新幹線の車両で男女3人が刃物で襲われた事件を受け、護身・防犯グッズの購入を検討するなど対策を考えていることを明かし、「こんなことを考えなきゃならないのが本当に残念です」との思いをつづった。

 伊藤氏は12日、ブログを更新。移動のためひんぱんに新幹線を利用していることから「新幹線は私の第二の居住空間でもあり…日曜日の事件は本当にショックでした」とし、「でも、確かに密室が長時間続きますし、ああいう人やテロリストが乗って来ることも想定しておかなければならないということだと改めて実感させられました」とつづった。

 この日も移動のため新幹線を利用した伊藤氏は、「今日は新横浜のホームにも警察官がいました」と警備が強化された駅の様子を伝えた。また、今回の事件報道で広く知られることとなった座席のシート部分が取り外し可能であることについても確認したそうで、「私は新幹線に乗ってすぐ、座席を確認し、ちゃんと外れるかチェックしました。初めて触りましたが、座席は確かにマジックテープで付いてるんですね。いざというときは、剥がして盾にするしかありません」と非常事態を想定した。

 周囲からは護身用に催涙スプレーを持っておくことを勧められたとし、「まだ買ってないんですけど、あれは持っていて大丈夫なのか、など確認して購入を検討しようかと思っています」と伊藤氏。「でも、いざというとき、まず一番は鞄を振り回すことかな…冷静に蹴ったりできるかな…」と心配し、「私なりに色んなシュミレーションをして対策を考えているところです 快適な空間なのに…こんなことを考えなきゃならないのが本当に残念です」と複雑な心境を吐露した。

 また伊藤氏は、今回の事件で刃物をふるう男を止めようとした兵庫県尼崎市の会社員梅田耕太郎さん(38)が殺害されたことに「普段から正義感が強く、会社でも大変優秀な方だったということでした。なぜこういう素晴らしい方の人生が奪われなければならなかったのか、怒りとともにやるせなさがこみ上げます。しかし、梅田さんの勇気ある行動がなければ、おそらくもっと沢山の犠牲者が出ていたことでしょう。心から梅田さんのご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。