日本のジャズ、フュージョン界をリードするジャズサックス奏者MALTA(76)が率いる「MALTAオールスターズ楽団」が8月29日に、東京・赤坂の「Jazz Dining B-flat」でスペシャル公演「真夏の夜の熱いジャズ~映画音楽の夕べ~」を開催する。約15年ぶりのビッグバンドを従えての公演となる。
約15年ぶりに本格的なビッグバンドのステージとなる。サックス5人、トランペット4人、トロンボーン4人に、ピアノ、ギター、ベース、ドラムを加えた総勢18人の豪華編成で臨む。
演奏作品についてMALTAは、往年のジャズの名曲に加え、映画やテレビで親しまれてきたアクション、サスペンス物の派手なテーマ曲を、ジャズビッグバンドで届けたいと意気込む。
予定されているのは「スパイ大作戦」「鬼警部アイアンサイド」「地下室のメロディー」「007」など。緊張感に満ちた旋律と鮮烈なリズムで知られる名曲が、厚みのあるホーンの響きや躍動感あふれるアンサンブル、MALTAの情熱的なサックスによって、どのように生まれ変わるのか注目される。
「8月の最後の週末を食事や飲み物を楽しみながら大編成の生演奏を体感してもらいたい」とMALTAは意欲を見せている。
MALTAは東京芸大から米国のバークリー音楽院に留学、卒業後は同校で教壇に立った。1977年(昭52)にニューヨークへ進出した。デューク・エリントン楽団やチャールズ・ミンガス、ジャック・マクダフら一流ミュージシャンと共演。さらに79年には名門ライオネル・ハンプトン楽団に迎えられ、リードアルトサックス奏者兼コンサートマスターを務めるなど、国際的な舞台で経験を積んできた。
83年にアルバム「MALTA」でビクター音楽産業(現ビクターエンタテインメント)の世界ブランド「JVCレーベル」からデビューすると、「SWEET MAGIC」を始め「SUMMER DREAMIN’」「HIGH PRESSURE」など、数多くのヒット作品を生み出した。87年にはアルバム「SPARKLING」で日本レコード協会が主催する「第1回日本ゴールドディスク大賞」の「最優秀ジャズ・フュージョン部門賞」に輝いた。
華やかで力強いサックスの音色に加え、耳に残る親しみやすいメロディーはMALTAの大きな魅力となっている。音楽関係者からは「日本人ジャズ・サックス奏者として成功した一人。とかく専門的になりやすいジャズを分かりやすいメロディーでポピュラーな音楽にした功績は大きい」と話している。



