韓国のアイドルグループBIGBANG(ビッグバン)のメンバーで、兵役のため軍に入隊しているG-DRAGON(本名クォン・ジヨン=29)が、特別扱いを受けているとの疑惑が浮上した。国防省は全面的に否定したが、芸能人への優遇疑惑は過去にもあり、インターネット上で論争になっている。

 韓国の一部メディアは6月下旬、G-DRAGONが足首の治療のため入院した軍の病院で「一般の兵士は大部屋を使うのに、幹部専用の個室を使っている」と報道。最近2カ月間で病気休暇を約30日使ったとも指摘した。

 国防省は「誰もが使える個室だ」と否定し、病気休暇も「規定の範囲内だ」と説明。所属事務所は「悪意のある報道」と反論した。

 しかし、ネット上では「失望した」「芸能界から追放しろ」と批判する書き込みが相次いだ。韓国では、持病などを理由に兵役に代えて公的機関で勤務する社会服務要員になった芸能人が「今まで派手なアクションをこなしていたのに」と非難を浴びるなど、特例疑惑はこれまでも指摘されてきた。

 兵役を既に終えたソウル市の男性会社員、厳進鎔さん(28)は「みんな軍隊に行きたくないのにやむを得ず行ってきたからこそ、こうした問題には敏感になる」と批判に理解を示す一方、「不確かな情報を基にバッシングするのも問題だ」と話した。