テレビ東京系ドラマ「ラストチャンス 再生請負人」(16日スタート、月曜午後10時)に、作家の江上剛氏(64)が銀行頭取役で出演する。

 原作は同氏の同名小説。仲村トオル(52)演じる主人公の銀行マン、樫村徹夫は勤め先の吸合併をきっかけに退職、経営不振にあえぐ飲食チェーンの社長に転身する。ねたみややっかみにあいながらも、会社再建に尽力する姿を描く。

 江上氏は樫村が務めるちとせ銀行の頭取として、合併先の菱光銀行とともに記者会見に臨むシーンに登場する。第一勧業銀行(現みずほ銀行)出身で、10年に経営破綻した日本振興銀行の社長を務めた経験を持つ同氏は、当時を思い出しながら演じたという。現実でも同様の会見を行ったことがあり、「演じたのではなく、本気の記者会見を行った」と撮影を振り返る。経験者にしか出せない、リアリティーあふれる演技に注目だ。

 第1話は16日に放送される。順風満帆な銀行員生活を送ってきた樫村は、勤め先の吸収合併を機に人生が一転する。主要ポストが合併先に奪われ、カード会社に左遷。やりがいのない日々に嫌気が差して転職を決意するが、転職先が買収されて無職になってしまう。困り果てる中、ファンド会社の社長からフランチャイズ企業「デリシャス・フード」のCFO(最高財務責任者)として経営を立て直して欲しいと依頼を受ける。

 豪華共演陣も話題の作品で、椎名桔平(53)和田正人(38)大谷亮平(37)勝村政信(54)水野美紀(44)長谷川京子(39)らが名を連ねる。