俳優山崎賢人(23)が初めて医師役に挑戦する、フジテレビ系主演連続ドラマ「グッド・ドクター」(12日スタート、木曜午後10時)の試写会と舞台あいさつが8日、東京・台場で開かれた。

 山崎が演じるのは自閉症でコミュニケーション能力に難があるが、驚異的な記憶力を持つサヴァン症候群の青年医師・新堂湊。

 幼いころから小児外科医になることを夢見て、レジデントと呼ばれる研修医として大病院に勤務することになる。新堂の教育係となる先輩医師・瀬戸夏美を上野樹里(32)、自分にも他人にも厳しい小児外科のエース高山誠司を藤木直人(45)が演じる。

 山崎は印象的なシーンを聞かれ「1話の冒頭で、屋外で子供が(倒れた鉄塔の)下敷きになって、応急処置をするシーンがあるんですが、クランクイン2日目でした。(主人公の)湊のいろいろなものが出ているシーン。医療技術、(驚異的な)記憶力、優しさが全部出ている。それを最初に撮れてよかったです」。初めての医師役とあって、難解な医療用語がたくさん出てくる。「湊は『全ての子供を大人にしたい』と思っている。その思いだけは、ぶれずにやろうと思っています。今、小児外科医は医師全体の0・3%しかいません。このドラマを通して、小児外科に光が当たればいいなと思います」と話した。

 上野の連続ドラマ出演は、16年1月期のTBS系「家族ノカタチ」以来2年半ぶりで、同年5月にロックバンドTRICERATOPSのボーカル和田唱(42)と結婚後初めて。フジテレビの連続ドラマ出演は、10年4月期の「素直になれなくて」以来、8年3カ月ぶりだ。「久しぶりにフジテレビに帰ってきて、懐かしい。10代、20代といい作品でフジテレビにお世話になりました。おこがましいけど、恩返しできるように頑張ります」と話した。

 医師役が10作品目と紹介された藤木は「『ナースのお仕事』の(シリーズ)3、4とムービー、『帰ってきた-』で、それだけで4作品になっちゃうんですけどね」と苦笑い。「今までは頼りない研修医とかが多かったけど、今回はできる医師役で、賢人君に厳しく当たる。世の中の女性を敵に回す覚悟です(笑い)。でも、仕事ですから、台本に書いてあるんですから」と話した。