4人組ロックバンド、T-BOLANが10日、東京・中野サンプラザで「30th Anniversary LIVE『the Best』~励~」を行った。

 今年、前身の「BOLAN」がインディーズデビューして30周年。さらに、7月10日は、91年に「悲しみが痛いよ」でデビューしたデビュー記念日でもあった。ボーカルの森友嵐士(52)は「今夜は、俺たちとみんなとの第2章の始まりです。またみんなと共にできること、最高にうれしいです!」と話して、記念ライブをスタートさせた。

 中盤では、15年にくも膜下出血で倒れたベースの上野博文(53)も加わり、代表曲「離したくはない」などを披露。会場からの「ヒロフミー!」コールに上野は「ありがとう!」と応えるなど、元気な姿を見せ、この日披露した21曲中、8曲に参加した。

 アンコールでは、最新曲「Re:I」も初披露した。さらに、23年ぶりとなる全国ツアー(23公演)を9月から開催することもも発表し、2000人のファンからは大歓声が上がった。森友は「これからどんどん動いていくから、付いてこいよ! みんなの町で待ってて。よろしく!」。

 ギターの五味孝氏(52)は「(森友)嵐士が(のどの)不調で歌えなくなったところから、奇跡が起きた。上野が倒れて、そこから奇跡が起きた。あとはバンドとして奇跡を起こすのみ。ツアーもあるけれど、アリーナでやるまで辞めないからな。よろしく!」と熱く話し、ファンはさらに沸いていた。