レイプ容疑で起訴されているハリウッドの大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン容疑者(66)が、告発女性がメールで愛の告白をしていたことなどを理由に、刑事起訴の取り下げを求めていることがわかった。

 米情報サイトTMZなどによると、ワインスタイン容疑者は、2013年に同容疑者にレイプされたと告発している女性が、2013年から2017年にかけて自分に送ったメールを証拠として提出したという。

 同サイトが入手し、公表したこれらのメールには、「あなたが恋しい」「笑顔と美しい目が、あなたをハンサムにしている」「あなたほど私を理解してくれる人はいない。会えるのが楽しみだわ」「いつも愛している。浮気相手みたいに感じさせられるのは、イヤだけど」などの甘いメッセージが書かれている。

 2人が時々、会っていたことを匂わせる内容で、女性はメールで、高級会員制クラブへの紹介をワインスタイン容疑者に頼んだりもしている。同容疑者はこれらのメールを無実を証明するための証拠として、レイプ容疑を取り下げを求める申請書類に加えたという。

 容疑者は、告発者とは合意に基づく性的関係にあったため、レイプ容疑は言語道断と主張。さらに、「3人の告発者ら全員が、この女性と同じ状況にあった」として、3つの容疑すべてについて、刑事起訴の取り下げを求めているという。(ニューヨーク=鹿目直子)