演歌歌手氷川きよし(41)が4日、東京・明治座で座長公演の5日目を終えた。

芝居と歌謡ショーの2部構成。1部は新作喜劇「母をたずねて珍道中 お役者恋之助旅日記」で、氷川演じる旅役者と仲間たちとの明るい珍道中を描く。2部では新曲「勝負の花道」など15曲を約1200人に熱唱した。

氷川は芝居について「涙あり、笑顔ありの温かい情のあるお芝居です」と紹介。「今までに3000回くらい公演をしているけど、今日のお客さんが1番いい。上品だけど情熱がある」と盛り上げた。

劇中、10月2日発売の新作アルバム「新・演歌名曲コレクション8 冬のペガサス」のタイトルを紹介するのに「白い馬の羽」と表現。「江戸時代の設定だから『ペガサス』という言葉は使えない。だからです」と笑わせた。

「舞い」のシーンにも初挑戦した。「『舞い』はすり足で歩くし、能は、かかとから歩く。家でも歩き方の練習をたくさんしました」と振り返った。

アルバム「冬のペガサス」には、北島三郎の「風雪ながれ旅」、森進一の「襟裳岬」、美輪明宏の「ヨイトマケの唄」が収録されている。ステージでは3人のものまねも披露して会場を盛り上げた。