ダンス・ボーカルグループAAAのボーカル宇野実彩子(32)とロックバンド黒猫チェルシーのボーカル渡辺大知(28)が、来年1月4日に放送される第30回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞作のドラマ化作品「ココア」(午後11時30分)に出演する。

「ココア」は全く別の場所で毎日を送っている3人の女子高校生が主人公。いじめや両親の不倫など、それぞれが悩みや後悔を抱えている3人の少女のオムニバスストーリー。史上最年少14歳の中学2年生、鈴木すみれさんが受賞して話題を呼んだ。

宇野は主人公の1人の父親の不倫相手役。AAAで活躍する一方、06年には短編ドラマ「彼らの海・8」(テレビ熊本)で女優デビュー。その後は舞台などにも活動の場を広げている。

宇野は「不倫をする役は初めてでした。相手を翻弄(ほんろう)して、奥さんをいら立たせる音の独特なしぐさや声色の表現を模索しました。好きという気持ちに素直で真っすぐで欲深い女性。夢中で止められない強い気持ちと奥さんへのどうしようもない嫉妬心が伝わればと思いながら演じました」と話している。

渡辺が演じるのは、売れないギタリスト役。黒猫チェルシーで活躍する一方、俳優として09年の映画「色即ぜねれいしょん」で日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。今年は主演映画「ギャングース」も公開された。

渡辺は「歌うシーンでは、甘さをかき消すようなつもりで演奏しました。短い撮影でしたが、スタッフさんたちのチームワークが良く、楽しく撮影できました」と話している。