作家の乙武洋匡氏(42)が、不倫騒動などから海外移住を考えるも帰国した理由をつづった。

乙武氏は25日、コンテンツ配信サービス「note」に長文をアップ。今年4月まで海外を放浪していたことを振り返った。

2016年のスキャンダルでテレビ等の仕事だけでなく離婚により家族も失い、「『見聞を広めるため』などと言えば聞こえはいいけれど、正直に言えば逃げたかったんです。日本から」という。そんな中、個人の尊厳や一人ひとりの多様性を認める海外の国々に居心地の良さを感じて移住を考えたが、「『このままこの地で人生を終えても、本当に後悔しないだろうか』答えはNOでした」と自問自答。「日本を多様性ある社会にしたい。どんな境遇の人でも、できるかぎり平等にチャンスや選択肢が与えられる社会を実現したい」との思いから帰国を決意したことを明かした。

そうした自身の考えに「ええ、わかっています。聞こえています。みなさんの心の声が。『何をいまさらキレイゴトを…』いや、ホントですよね。そう思われて当然だと思います。これが私の現在地なのだと自覚しています」と乙武氏。しかし「だけど、やっぱりあきらめきれないんですよね。一人一人の価値が尊重され、平等にチャンスが与えられる社会を実現したいんですよ」と熱い思いをつづった。