12日に心不全のために亡くなった女優市原悦子さん(享年82)の映画の遺作となった「しゃぼん玉」(17年)で共演した林遣都(28)が14日、コメントを発表した。

林演じる、犯罪を重ね逃亡中の青年を助ける役を、市原さんが演じていた。林は「療養中とお聞きしておりましたが、突然の訃報にとてもびっくりしております。俳優という仕事を志す上で必要な覚悟、重み、面白み、そして、演じることの厳しさなど、たくさんのことを教えてくださいました。短い期間でしたが、市原さんのそばで過ごした時間は、今もこの先もずっと僕の宝物です。一緒に過ごせた貴重な時間に感謝するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます」とコメントして、悼んだ。

また同映画で脚本、監督の東伸児氏も「市原さんは、上品で気さくで、スタッフや地元(宮崎・椎葉村)の皆さんとも気軽に話しながらも、どこか孤高の人でした。たぶん、僕らには見えてない景色を、市原さんは見ているんだろうなあ、と感じていました。それを一生懸命探るのが、僕の現場での日々でした。どんな芝居がでてくるのか、楽しみでもあり、怖くもありました。映画をご一緒させてもらったことを、大切にしていこうと思います。心よりお悔やみ申し上げます」とコメントした。