サザンオールスターズ桑田佳祐(63)が23日、パーソナリティーを務めるTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」(土曜午後11時)で、肺炎のため亡くなったロック歌手内田裕也さんを追悼した。

桑田は番組冒頭「先日17日、ロック歌手の内田裕也さんがご逝去なさいました。享年79歳ということで、本当にご苦労さまでございました。ありがとうございました」とねぎらった。

桑田はその後も「樹木希林さんの後を追うようにと言ったらあれですけどもね。裕也さんまで旅立たれてしまいましたけども。以前はね、『ニューイヤーロックフェスティバル』というの、我々よく裕也さんからお誘い受けていたんですけどね。なかなか、横浜アリーナ(の年越しライブ)をやったりとかいろいろな部分で、出ることができなかった。裕也さん本当、不義理して申し訳ありませんでした」と謝罪した。

桑田は続けて「私、裕也さん好きでしたよ。1回しかお会いしたことないんだけど。ロックンロールバカですよ、あの人。『ニューイヤーロックフェスティバル』というね、大みそかの番組ね。裕也さんの色が濃くてね。おっかない人ばっかり出ていたんだけど。この3、4年かな。あの番組が音楽番組として一番面白いんじゃないかというくらいね。素晴らしいフェスに、音楽番組としても、なんかスキャンダラスで面白くて、ざわざわしていて、僕はすごくテレビで見るのも好きだったんですけどね」と評価した。

イチローの功績とも並べた。「日米通算4000本というのもすごいけど、ロックンロールバカ、という生き様の称号もすごく偉大でね。本当に裕也さん、楽しませてくれてありがとうございました。不義理ばかりしてすみません。ゆっくり休んでください」と言葉を贈った。

番組後半でも再び内田さんの話題に。「石巻と書いてロックンロールと読んだり、都知事選に出たり、まあ本当に裕也さん、夢を持つことだ、っていうね。そういうのをいつも、なんかこう、体現していらした方だった」と回想。近年についても「枯れてこられてまたちょっとこの4、5年、すてきになられたと僕は思います。身だしなみがね、すごいすてきな方だった」とロックの同志を追悼した。