脳科学者の茂木健一郎(56)が、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺」の視聴率低迷の原因を推測した。

茂木氏は9日更新のツイッターで、低視聴率が続いている同ドラマに言及し、「『大河ドラマ』や『朝ドラ』のように、毎日、半年とか一年続くフォーマットはもちろんあって良い。一方で、せいぜい数話で終わるようなドラマをつくることの方が、時代に合っている側面もある。クドカンさんのような才能のある書き手は数話で終わるドラマの方が力を発揮できることもあるのではないか」と指摘した。

続けて「視聴習慣が多様化している時代に、毎週あるいは毎日放送する番組のフォーマットにこだわっている理由は、何もないと思う。むしろ、ドラマの必然性や、ストーリーの緊密度から言えば、数話で終わるフォーマットの方が適していることは当然あるはずである。数話で構成されるシリーズがと積み重ねられていくのでも良い」と持論を展開。「それがヒットになれば、NHKとしては受信料というサブスクリプションの満足度を上げられるはずだ」とした。

また、「NHKに限らず、日本のテレビには、毎週続くレギュラー番組至上主義の文化を強く感じる。一方、時代は、ネットフリックスに代表されるように、きちんと作られた短いコンテンツに重点が移っている」とも指摘。「日本のテレビもそちらにシフトしないと、質を確保すること、今の視聴者の心に届くことができないだろう」と私見を述べた。