読売テレビ(大阪市)は13日、報道番組「かんさい情報ネットten.」(月~金曜、午後4時47分)の企画コーナー「迷ってナンボ!」を当面の間、休止すると発表した。

10日放送分で、お笑い芸人が大阪市内にある飲食店の店員の「性別が分からない常連客がいる」という声を取り上げ、ロケで芸人が常連客に性別を質問するなどした。客に恋人の有無を確認したり、胸の辺りに触れたり、免許証を確認したりした。

VTR終了後、同番組のコメンテーターで作家若一光司氏が「許しがたい人権感覚の欠如」などと批判。ネット上でも賛否が分かれた。

読売テレビはこの日、「一般の方に対し性別を確認するなど、人権上、著しく不適切な取材を行い、その内容を放送致しました。視聴者及び関係者の皆様に深くおわびします」と謝罪した。

今後について「人権に関して強く意識すべき放送局である当社がこのような事態を招いたことについて、当社としては、重く受け止めています。当該放送に至った経緯を詳細かつ徹底的に検証するとともに、今後はこのようなことが無いように再発防止に向けた具体的な対策に早急に取り組み、視聴者の皆様からの信頼回復に向けて努めてまいります」とした。

また「迷ってナンボ!」は当面の間、放送を休止すると発表した。