女優広瀬すず(20)が、ヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「なつぞら」(月~土曜午前8時)の5月31日に放送された第53回の平均視聴率が20・1%、1日放送の第54話は20・5%(ともに関東地区)だったことが3日、ビデオリサーチの調べで分かった。最高視聴率は第15回の23・6%。

同ドラマは、戦争で両親を亡くし、父の戦友の養女として引き取られたヒロイン奥原なつ(広瀬すず)が、北海道を舞台に、亡き父の戦友の柴田剛男(藤木直人)と妻富士子(松嶋菜々子)、柴田夫妻の父泰樹(草刈正雄)に育てられ、豊かな想像力と開拓者精神を生かし、アニメーターを目指す姿を描く。脚本家の大森寿美男氏のオリジナル作品。元AKB48で女優の渡辺麻友、井浦新、染谷将太、伊原六花、小手伸也らが朝ドラ初出演。ほかに貫地谷しほり、中川大志、麒麟の川島明、木下ほうか、角野卓造が出演する。また、語り(ナレーション)をなつの父親という設定で内村光良が担当する。

あらすじは、なつは、川村屋で亜矢美(山口智子)から咲太郎(岡田将生)の過去を聞き、兄の本心を知ったなつは風車の2階に住む兄のところへ向かった。すると咲太郎は、大杉社長に余計なことをしたことで東洋動画の試験に落ちたと謝った。しかしなつは、再び秋に行われる東洋動画の試験を受けることや、それが駄目でもいつかは必ず漫画映画を作ることをはなした。9月になり、なつは東洋動画の再試験を受けた。そして、なつの手元に合格通知が届いた。北海道の柴田家では、家族でお祝いし泰樹は「帰ってこんのがいい知らせじゃ」と言って喜んだ。

東洋動画の試験に合格したなつは、川村屋の寮を出て、亜矢美の家で、咲太郎と一緒に暮らすことにした。半年間働いた川村屋の光子(比嘉愛未)と野上(近藤芳正)や従業員にも報告すると、「またいつでもいらっしゃい。頑張れ」と励ましを受けた。そして引越しの日を迎え、なつは荷を解きながら、咲太郎との家族との暮らしが始まることに不思議な感覚を覚えた。その晩、咲太郎は風車の厨房に立ち、料理人だった父の得意料理の天丼をなつや、駆けつけた佐々岡信哉(工藤阿須加)ら、お店にたまたま来た煙カスミ(戸田恵子)らに振る舞った。そして、いよいよ東洋動画で働く日を迎えた、という内容だった。