60年前から一緒に仕事をした黒柳徹子(85)もジャニー喜多川さんの訃報にコメントを寄せた。

「ジャニーさんが死んだ。なんという日本の損失だろう!! 私は、ジャニーさんが育てた『初代ジャニーズ』という4人組が踊ったり歌ったりした、『夢であいましょう』というNHK番組から、一緒に仕事をしてきた。約60年前になる。ジャニーさんが見つけて、育てた子は,必ずスターになった.ジャニーさんにしか分からないダイヤモンドの原石のような子を、たくさんの石の中から見つけ出し、育てた。ジャニーさんは、いつも同じ洋服を着ていた。着たきりすずめのように、自分の身なりは、まるで、かまわない人だった。食べ物も、ファミリーレストランの『デニーズ』が好きだった。でも、いつも感覚を磨きすまし、世界最高のショーをラスベガスに見に行ったりもしていた」と振り返る。

長い交流の中でいろいろなことがあった。「私とジャニーさんが結婚するという怪文書が、芸能界のあらゆる事務所にファックスされたことがあった。以来、私は、ジャニーさんを『旦那さん』と呼ぶようになった。尊敬していたから、冗談にしても、うれしかった。お正月の帝劇のジャニーさんの演出のショーは、必ず見に行った。目を見張るようなマジックかと思うと、中国雑伎団でもできないような体を張ったジャニーズのショーは、私たちの智を沸き立たせる、そのワクワクは、一年続いた」。

60年の交流もピリオドを余儀なくされた。「ジャニーさんの才能は、ジャニーズのみんなに受け継がれ、私たちを、いつまでも楽しませてくれるでしょう。それにしても、かけがえのない残念なニュース!! ジャニーさん、60年間、『旦那さん』でいてくれてありがとう。ジャニーズのみんなに、あなたの『不思議な力』を注いでください」。