乃木坂46が1日、東京・神宮球場で「真夏の全国ツアー2019」千秋楽公演を開催し、初代キャプテンの桜井玲香(25)がグループから卒業した。

アンコールでは、2日からキャプテンを引き継ぐ秋元真夏(26)が、桜井への思いを手紙で伝えた。全文は次の通り。

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玲香へ。玲香卒業おめでとう。そして、キャプテンお疲れさまでした。8年間、乃木坂のキャプテンを務めてくれた玲香には、伝えたい思いがたくさんあります。今日はメンバーを代表して、私が手紙を贈らせてもらいます。

私の中での玲香との最初の思い出は、乃木坂の最終オーディションです。黒いミニスカートを履いて、キリッとした表情の玲香とすれ違った私は、そのキラキラしたオーラにひたすら圧倒されていました。それから一緒に活動していく中で、玲香との思い出は数え切れないくらいできました。

女子校出身でメンバーで結成した「女子校カルテット」は、他のメンバーからも「お母さんになっても、おばあちゃんになっても一緒にいそうだね」って言われるくらい濃い時間を過ごしてきたり、何年か前のクリスマスにリハが終わって、お互い予定がなくて、2人でご飯に行ったり。初めて2人きりでご飯に行ったから、実はあの時「何を話そうかな」と緊張していたけど、今では何でも話せる関係になれたのが、私はすごくうれしいです。

でもやっぱり忘れられないのは、私が乃木坂の活動をみんなより1年遅れで始めたときのことです。あの時、正直自分が乃木坂に受け入れてもらえるのか、こわくてたまりませんでした。でもそんな時、私のことをずっと気に掛けてくれていたのが玲香でした。きっと玲香はキャプテンという立場じゃなくても、そうやって私を見守ってくれたんだと思います。あの時は、本当にありがとう。

玲香がキャプテンじゃなかったら、今の乃木坂はありません。玲香はそんなことはないと謙遜するだろうけど、私だけじゃなく、ここにいるみんながそう思っているはずです。目には見えない乃木坂らしさ、それは玲香が作ってくれたこの優しい空気感だったと思います。玲香はすごく人に気を使うし、自分の悩みも話さないから、もっと頼って! と心配になることもたくさんありました。でもメンバーはみんな心の底から、玲香がキャプテンで良かったと心の底から思っています。うれしいことも、苦しいことも、全てを受け止めてくれて本当にありがとう。

こうして手紙を読んでいても、まだ、どうしても玲香がいなくなることが想像できません。また明日、楽屋に入ったら、いつものように玲香に会える気がしてしまいます。面と向かってこんなことを言うべきじゃないのは分かっているけど、本当は寂しすぎて、どうしたらいいのかが分かりません。

できることならずっと一緒にいたかったけど、これからは私たちは、誰よりも玲香の応援団になって、背中を押します。だからこの先、大変なことやつらいことがあったら、その時くらいは私たちを頼ってね。8年間、本当にお疲れさまでした。

今までありがとう。大好きな玲香へ。

(手紙を読み終えて)

秋元 本当に支えられたし、玲香は自分のことを「ポンコツ」だと言うけど、そんなことはないし、感謝の気持ちしかないです。

桜井 みんながいたから…。本当に青春だよ、学校の時より、乃木坂の方が全然…

秋元 家族よりも一緒にいる時間が長かったから…。

桜井 そうだね。本当に一生大切な人たち…

秋元 ありがとう!