演歌歌手五木ひろし(71)が5日、都内で、歌手生活55周年記念パーティーを行った。「多くの人との出会いと支えがあってここまで来ることができた。たかが歌、されど歌。歌一筋の55年でした」とあいさつした。

「苦労をかけたおふくろに楽をさせたいと思って頑張ってきた。他界して17年。今日は、天国から『おめでとう』と言ってくれていると思います。そして家族の支え。一番の力になっている」と話した。

65年に「松山まさる」としてデビューをしたがヒット曲に恵まれず、4つ目の芸名「五木ひろし」としてのデビュー曲で「よこはま・たそがれ」を発売したのが71年。ミリオンヒットになり初の紅白歌合戦にたどり着き、48回連続で出場中だ。

コンサート回数は7000回、劇場公演は5000回を超え、のべ2000万人以上を動員してきた。「これからも挑戦。その気持ちは変わらない」と拳に力を込めた。

パーティーの発起人にもなった先輩の北島三郎(82)は「出合った時から光るもの、自分にないものを持っていた。芸の道には『これでいい』ということはないが、彼は彼の道を歩んでいる。すばらしい」とエールを送った。