女優新木優子(25)と俳優高良健吾(31)がダブル出演するフジテレビ系連続ドラマ「モトカレマニア」(木曜午後10時、初回15分拡大)が17日スタートする。

新木が演じるのは、現在失業中の27歳独身・難波ユリカ。見た目にも気を使い、コミュニケーション下手というわけでもないのにうまく恋愛ができない。その理由は、初めて付き合った彼氏のマコチこと斉藤真(高良)との恋愛にあった。瀧波ユカリ氏の同名の漫画が原作。

新木は「高良さんにはクールな印象を持っていたんですけど、お会いしたときに『4カ月よろしく』ってサッと手を出してくださって握手を交わしたのが印象的でした。とても頼もしくて、私の方がついていきたいなと思いました。これからマコチとしてのキラキラの要素をたくさんみつけていきたいなと思いました」。高良は「最初のイメージは凜とされている人なのかな、と。目が強い人だなと思っていました。これからいろいろ知っていきたいです。座長なので、自分も支えていけたらいいなと思っています。僕は最初にあまり印象を持たない方なので、これからかなと思っています」と話している。

第1話では、ユリカ(新木)は初めての恋愛で、好きになった人とごく自然に付き合うという経験をしたが、当時の彼女はその尊さがわかっていなかった。些細(ささい)なすれ違いからマコチを振ってしまう。だが、次に付き合った男はクズ、その次に付き合った男はもっとクズ…という失敗を経て、うまく恋愛ができなくなってしまったユリカが出した答えは“幸せだった過去の恋の時間に浸る”ことだった。

元カレとの思い出を源泉に、切なく甘酸っぱい恋愛描写で人気の小説家・丸の内さくら(山口紗弥加)の小説を愛読し、マコチとの幸せな思い出に浸っては心の中でマコチとの妄想の会話を繰り広げるユリカ。毎朝SNSでマコチのことを検索する日々を送るユリカは、初対面の男性に対しても“モトカレスカウター”なるものを起動させ、マコチとのかすかな共通点を見つけることに喜びを感じていた。親友のネイリスト・周防ひろ美(よしこ)は、ユリカを心配し、「不毛なことをしている場合じゃない」「現実を見ようよ」とアドバイスする。だが、ユリカは「マニアとはそういうもの」と開き直る。他人に迷惑をかけず、好きな物に全力で熱中し、浸る。私はモトカレマニアなのだからと。

失業保険がもうすぐ切れる上、アパートの更新も近づいていたユリカは、チロリアン不動産の面接を受ける。社長の安藤一朗(小手伸也)は、部下の大沢将(森田甘路)、白井忠文(関口メンディー)と共に、過去の失敗から、女性とはお酒を飲みに行かない「ハラミ会」(ハラスメントを未然に防ぐ会)を結成するほどリスクヘッジに敏感な男だが、ユリカの強引さに押し切られ、取りあえず仮採用することを決める。

そこでユリカは、初めて一人の客を担当することになった。異動で北海道から上京してきた大手食品会社勤務の理系男子・山下章生(浜野謙太)だ。山下は食べ歩きが趣味のグルメマニアだと知ったユリカは、同じマニア気質を持つ者として彼にシンパシーを抱く。そんな折、ユリカは、大阪に出張していたという、もう一人の社員と顔を合わせる。何とそれは、あのマコチだった。