米俳優アーノルド・シュワルツェネッガー(72)がこの5日にも4年ぶりに来日する。シリーズ最新作の「ターミネーター ニュー・フェイト」の8日公開に合わせたもので、出世作となったシリーズで今回もおなじみとなったアンドロイドを演じている。

シュワちゃんあっての「ターミネーター」なのは確かだが、一緒に来日するリンダ・ハミルトン(63)の方にも注目したい。後に人類のリーダーとなるジョン・コナーの母親役サラとして第1、2作、そして第4作にも声の出演をしている彼女にとっては実に28年ぶりのシリーズ復帰となったのだ。

今回はターミネーターと戦い続ける女性戦士としていい具合に「年輪」を生かしている。ひと足先に見た試写では、序盤の登場シーンに思わず息をのんだ。未来から送り込まれたスーパー・ソルジャー役のマッケンジー・デイビスとともに活躍の場も多く、最新作ではこの2人の女性がとにかくかっこいい。

一卵性双生児の妹であるリンダは、実は第2作で姉のレスリーを作品に迎え、共演している。劇中のサラに新型ターミネーターが「擬態」したシーンで、サラ本人をリンダが、擬態したターミネーターをレスリーが演じているのだ。当時と今とでは特撮技術にも大きな差があるので、まさに双子の姉妹ならではのリアリティーだったわけだ。

私生活では、第2作の翌年、シリーズ生みの親であるジェームス・キャメロン監督との間に1女をもうけ、97年から2年間は夫婦の間柄でもあった。「ターミネーター」との関わりはいろんな意味で深い。

シュワちゃんとのコンビ来日も実は初めてで、シュワちゃんも「シリーズにリンダが戻ってきたことは幸せなことだ」と心境を明かしている。彼女ならではのシリーズへの思いを聞いてみたい。【相原斎】