今年3月に放送したHTB開局50周年ドラマ「チャンネルはそのまま!」が6日、2019年日本民間放送連盟賞のテレビ部門でグランプリを獲得した。

同賞は53年に創設、18年に同じ民放連主催の日本放送文化大賞と統合された歴史のある賞だ。ラジオとテレビ別に番組部門全種目の最優秀と、それに次ぐ優秀1番組のそれぞれ8番組を対象に選考を行い、グランプリ、準グランプリを決定。北海道発のドラマがテレビ部門の頂点に立った。

福屋渉エグゼクティブプロデューサーは「このドラマは開局50周年の企画募集から始まり、漫画家の佐々木倫子先生がわが社をモデルにして作ったヒット漫画を原作にドラマ化した稀有(けう)な例と言えます。ローカル局が連続ドラマを作るのは大変難しいことでしたが、ご縁を頂いた主演の芳根京子さんをはじめとする素晴らしいキャスト、本広克行総監督をはじめとするスタッフと一緒に受賞を祝いたいと思います」と話した。

同作品は3月18日から5話連続で北海道エリアのみ放送された。北海道の地方テレビ局に謎の「バカ枠」で採用されたパワフルな主人公、雪丸花子を人気女優の芳根が熱演。札幌在住の漫画家・佐々木の原作を「踊る大捜査線」シリーズの本広総監督ら4人の監督で完成させた。カリスマ農業技術者を大泉洋が演じるほか、安田顕らTEAM NACSのメンバー全員も出演した。