上方落語の定席「天満天神繁昌亭」(大阪市北区)は20日、第14回繁昌亭大賞に9日に48歳で亡くなった桂三金さんを選んだ。

同賞は、質の高い落語を披露して定席の名前を広めた落語家を表彰する。奨励賞は桂文鹿(ぶんろく=50)、桂佐ん吉(35)に決まった。表彰式は来年2月17日に大阪・天満天神繁昌亭で行われる。

上方落語協会会長の笑福亭仁智(67)は三金さんについて「突然、終わってしまった落語家人生ですが、こうやって賞をいただいた。ただもう少し早ければ受賞の知らせが届いていたのに…」と悼んだ。

三金と同期だった文鹿は「三金に負けたことはちょっと悔しい。でも同期は、みんなが一心同体でやってきた。最後に三金が大賞をとってくれた。同期の1人として誇りに思う」と喜んだ。