ファッション通販サイトZOZOTOWNを運営するZOZO創業者の前澤友作氏(44)が29日、公式Youtubeチャンネルを立ち上げ、第1弾企画「1000億円を通帳に記帳してみた」を公開した。

前澤氏は、9月12日にZOZOの社長を辞任し同日、開いた会見で、Yahoo! が株式公開買い付け(TOB)を行い、資本業務提携を行ったと発表した。Yahoo! を傘下に持ちZホールディングスによるZOZO買収が13日に完了し、ZホールディングスはZOZOの株式の約50・1%を取得した。

前澤氏は動画の冒頭で、Zホールディングスに約19%の株式を売却し、約1500億円の売却益を得たことを明らかにした。その売却益が銀行に振り込まれたため、記帳に行くのを第1弾の企画とした。

前澤氏は「10年ぶりくらいに銀行に、通帳を持って行ってATMで通帳記帳をしようと思います。先ごろ、資本業務提携を結び、僕が保有する株式の一部を買っていただいた売却代金が銀行に入金されましたという知らせを受けまして」と企画の趣旨を説明。その上で「結果としましては、僕が保有する株式の一部、約19%の株式を買っていただいたわけですけど、額として1500億円程度です」と明かした。

一方で「(売却益の約1500億円が)入ってきたんですが、報道の通り、僕は多額の借金がありますので、すぐにその一部は返済に充てました。額が約500億円程度。残っているのが1000億近く」と、売却益の中から500億円を借金の返済に充てたことも明かし、東京・神谷町にある某銀行のATMに向かった。

移動中、前澤氏は「銀行に行かないで、どうするって思うよね? 銀行に行く担当のスタッフがいる。僕は、どこの口座にいくらあるか知らない。ほとんどカードですね。だから、銀行は久しぶり…緊張ですね」と、銀行に行くスタッフがいることも明かした。そして銀行に向かい、ATMに通帳を入れたものの、入れる向きを間違えたか「いったん、取り出して入れ直してください」と1度は入らなかった。やり直すと、今度はうまくいき「記帳できた すごい!」と興奮気味に語った。

前澤氏は通帳も公開したが、そこには「11・22振込 1020億874万1097円」と記帳されていた。前澤氏は「(売却益振込後の)残高は1030億円。もともと口座には10億あったんだよね。でも25日に幾つか引き落としされて、963億になっちゃってる。何で、そんなに出て行ったんだろう」とつぶやいた。

そして、記帳した通帳を、まじまじと見詰め「1020億…100億単位まで行くと(金額を区切る)コンマがないんだね。(金額の欄には)1兆までは入るということ…でも10兆以上稼いじゃうと、もう入らないんだ。そこまで行かないと無理か」とつぶやいた。そして「通帳記帳、成功しました。緊張した。また、これでしばらく銀行に行くことはないと思います」と言い、笑みを浮かべた。