ロックバンド、Dragon Ash降谷健志(40)と女優MEGUMI(38)夫妻の長男降谷凪(ふるや・なぎ=10)が、映画「ラストレター」(岩井俊二監督、来年1月17日公開)で俳優デビューすることが8日、分かった。

約200人の中からオーディションで選ばれた。凪は「映画の撮影現場に行くのは初めてだったから緊張したけど、スタッフの皆さんに優しくしてもらったので楽しかったです。『ラストレター』で経験したことや気持ちを大切に、おもしろい表現ができる役者になりたいです」と、役者を目指すことを宣言した。

松たか子演じる主人公と、庵野秀明演じる夫の息子を演じた。当初、イメージに合う子役がなかなか見つからなかったが、オーディションで凪がせりふを話した瞬間に、自然に登場人物が現れたような雰囲気になった。岩井監督との面談の際も、緊張する様子もなく気さくに話しかけるなど、堂々としていたという。

松、庵野、広瀬すず、森七菜といった共演者に囲まれての撮影だったが、製作側関係者によると、凪は誰に対しても自然体で現場がなごんだという。同関係者は「アドリブで監督を笑わせる場面もありました。物おじせず、もはや楽しんでしまう姿に大物感を感じました」と話している。

凪の撮影期間は計9日間あり、クランクインとアップ、ほか数日も合わせ、日程の半分ほどはMEGUMIも現場を訪れ、凪の初演技を見守ったという。

○…凪の初登場は冒頭、森演じる姉と、広瀬演じるいとこと滝を見に行く場面から。岩井監督との面談のせりふ合わせにも使われたそうで、目の前に滝があるから叫んでみてという指導に、凪はすぐに大きな声で「滝だーー!!」と言ってみせたという。同作はほかに、福山雅治、神木隆之介、11月に急逝した木内みどりさんらが出演。岩井監督の「Love Letter」(95年)に出演した中山美穂、豊川悦司の登場にも注目。