宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)は21日、東京宝塚劇場が22日から雪組公演で、宝塚大劇場は27日から花組公演で再開すると発表した。

22日の東京公演は、すでに退団を発表している雪組トップ望海風斗、相手娘役の真彩希帆コンビによる主演舞台「ワンス アポン ア タイム イン アメリカ」で、同日が千秋楽。全国75館で予定していたライブビューイングは中止し、午後3時30分開演分については、CSの宝塚歌劇専門チャンネル「TAKARAZUKA SKY STAGE」で生放送する。

同劇団は18日の時点で両劇場とも、21日まで休止期間を延長すると発表。その後の政府方針を考慮して、22日以降の公演についての対応を決めるとしていた。

宝塚大劇場では花組新トップに就いた柚香光(ゆずか・れい)の本拠お披露目「ミュージカル浪漫 はいからさんが通る」が13日開幕予定だったが、初日は先延ばしになり、27日の開幕となった。

宝塚公演については、大阪、兵庫の往来自粛要請が出たことへの配慮からの措置とみられる。

また、東京宝塚劇場では、雪組の千秋楽を終えた後、27日から星組新トップ礼真琴、舞空瞳コンビの「眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~」「Ray-星の光線-」の開幕を控えている。

劇団では、消毒液をスタッフが入場客に拭きかけ、空気の換気、検温も徹底。劇場内での滞留時間への配慮から、劇場飲食店やグッズ売店も閉め、客席降りの演出も控えるなどし、対策を講じて再開する。

同時に、37度5分以上の発熱、せきなどの症状がある人や、過去2週間以内に発熱や感冒症状で服薬をされた人、同居家族や職場、学校などに新型コロナウイルス感染者、もしくは感染の可能性がある人などには、観劇を控えるよう呼びかけている。