ハロー!プロジェクト!の5人組、こぶしファクトリーが30日、都内で、無観客生配信ライブを行い、この日をもってグループ活動を終了し、解散した。

同日開催予定だった解散ライブが新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて無観客で行われ、この模様はCSテレ朝チャンネル1で生中継されたほか、全国でのライブビューイングも実施された。映像を通して全国のファンに見守られる形でラストシングル曲「青春の花/スタートライン」や、アカペラメドレーなどを含む全34曲を披露した。 MCではリーダーの広瀬彩海(20)が「無観客ライブなってしまったことがすごく残念ですし、皆さんに会いたい気持ちでいっぱいなんですが、全国にこぶし魂を見せつけてやりたいと思います!皆さん一緒に伝説を作りましょう」と呼びかけ、ライブ中にはハッシュタグ「#こぶし330」がツイッターの日本トレンド1位に上昇するほど盛り上がりを見せた。

アンコールではメンバー5人が白いドレスに身を包んでステージへと登場。ライブタオルを掲げながら「明日の私は今日よりきれい」を歌い上げ、1人1人が感謝のメッセージを残した。

所属事務所に残ることを決めた井上玲音(18)は「こぶしをいつ再結成してもいいように私が居場所を作りたいと思ってます。今日が新たなスタートラインなんで、まだまだ私の成長は止まらないよって宣言します。これからも5人をよろしくお願いします」とコメント。

芸能界を引退する和田桜子(19)は「皆にとっても感謝しています。グループとしては雨降って地固まれて、(磨いた泥団子のように)ピカピカ感を出せました。これからは“一般人(こぶしファクトリー)”として生きていきます。ありがとうございました」と伝えた。

これから女優・モデルとしてソロで活動していく浜浦彩乃(19)は「こぶしのライブが1番好きでした。本当に楽しくて、ライブに対しての思いが1つなんです。こぶし組の皆さんの思いが伝わってたからかな。これから、いろんなことに挑戦して新たな自分の可能性をつなげていきたいと思います」を決意表明した。

海外留学を決めた野村みな美(19)は、手紙を読み上げた。「開演前に強気な言葉を言い聞かせるこぶしが好きでした。私は一人でもやるぞ!という人間ですが、みんながそう言ってくれることで無敵になった気がしました。これまでマイペースすぎる私を支えてくださったみなさん、ありがとうございました」。

そして事務所を離れ、しばらくフリーになることを決めている広瀬はマイクを握って泣きながらも感謝の想いを伝えた。「寂しくて寂しくて仕方ないです。でも、いつか皆に会えるように頑張らなきゃいけないと思っています。これからは前を向いて、こぶしファクトリーらしく歩いていきます。5年間本当に幸せでした。幸せな時間をどうもありがとうございました」と語った。

最後は全員で円陣を組み、こぶしファクトリーらしく“笑って、歌って、踊って、跳んで、元気になれる”前向きなナンバー「シャララ!やれるはずさ」を歌い、人はファンへ向け、「こぶしは永久に不滅です!」と呼びかけてステージを降り、5年4カ月に及ぶ活動に幕を閉じた。

こぶしファクトリーは15年1月2日ハロプロ研修生から結成され、同年9月2日にメジャーデビュー。同年の「第57回輝く!日本レコード大賞」で最優秀新人賞を獲得した。