ビートたけし(73)が11日、レギュラー出演するTBS系情報番組「新・情報7daysニュースキャスター」(土曜午後10時)で、新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなった志村けんさん(享年70)について「芸人そのもの。コント一筋。なかなかできない。時代が変化してもお笑いを、コントを突きつめた」と語った。

たけしは「8時だョ! 全員集合」「オレたちひょうきん族」が競い合った時代を振り返り、「ドリフはちゃんと計算されて作ったお笑い。お菓子で言うと大納言で作った小豆なの。ひょうきん族はテレビの裏側まで見せた人工甘味料なの。本物の味と人工甘味料。新しいものに目が移ったから、ひょうきん族が追い抜いたことがあったの。そしたら両方ダメになっちゃった」と話した。

その後も志村さんがコントをやり続けたことについて「関西のコントの防波堤だった。けんちゃんのおかげで東京の深夜でもずっとコントを続けた。防波堤だね」と語り、「その代わり、けんちゃんは俺にこぼすけど『しゃべり下手だ。フリートーク下手でなあ』って」と思い出を語った。

たけしは「何もこれ(コロナ)で逝かなくていいのにって感じだけど。いずれ人間は死ぬけど…。逆に考えれば、けんちゃんはいいところでいなくなった。売れたままいなくなったんだから。こんなこと言うとファンに怒られるかもしれないけど。何かうつ、ノイローゼになっちゃって。俺は一体どういう人生を歩むんだ、って。冷静になってくれば一生懸命やりたいことをやればいい、のかな」と、さみしそうに語った。