悪性リンパ腫と診断され入院中の元フジテレビ笠井信輔アナウンサー(56)が、新型コロナウイルスに感染したテレビ朝日の富川悠太アナウンサー(43)に対する一部の批判の声に「今この状況で、富川さん1人を責めるのはどうでしょうか?」と疑問を投げかけた。

笠井アナは13日のブログで富川アナに言及。「取材現場で一緒になったことがありますが、私に気づくとわざわざこちらにやってきて、自己紹介をして挨拶をしてくれるような、礼儀正しいまっすぐな人です」と人柄を紹介した。

笠井アナは「テレビ朝日の発表によれば富川さんは発熱した後に一度熱が下がったので、5日間そのまま番組に出演し続けたと言います 今出ている情報をそのまま受け取れば『一体何をやっているんだ』と思うのは当然です ネット上には様々な批判の声も上がっているといいます」と富川アナへの批判に言及。「しかし、少し待って下さい 今発表されている情報はあまりにも少ないと思いませんか? 考えてもみてください 毎日毎日、報道の最前線で、あらゆる情報に触れているアナウンサーが、コロナウイルスの危険性を毎日何千万と言う国民に伝えているアナウンサーが、4月に入って38度の発熱をした時に、周りに黙ったまま平然と会社に来てスタッフや出演者と打ち合わせをして そのまま番組に出ると思いますか?」「テレビ局全体の意識が強烈に高まった時期に、果たして富川さんは誰にも相談せずに自分の体調不良をひた隠しにしていたのでしょうか?」とし、批判に“待った”をかけた。

続けて、「もし今回、富川さんが落とし穴に落ちてしまったとしたら、1つ考えられる原因は、我々アナウンサーが持っている『プロ意識』かもしれません」と笠井アナ。担当番組を休まずにニュースを伝えるというアナウンサーとしての責任感についてつづり、「もちろん富川さんにも、強い責任感があったはずです その責任感ゆえに、伝え続けなければと言う使命感のもとに、発熱を押して番組に出演していたとすれば、今、最も後悔をして、最も反省をしているのはご本人だと思います」と推し量った。

「富川さんにも一定の非はあります」としたが、「しかし今この状況で、富川さん1人を責めるのはどうでしょうか?同業の身ゆえに『甘い』と言われそうですが…」と複雑な思いをつづった。