俳優斎藤工(38)と上田慎一郎監督(36)が、5日に蔦屋書店がYouTube上で開催した「オンライン本屋博」で「いま、映画にできること」と題して対談を行った。

斎藤は、ひげをたくわえ「哀愁のおひとりさま焼き肉」などとプリントされた、黒地のTシャツを着た、ワイルドな姿で登場した。Tシャツにプリントされていたのは、17年8月に写真週刊誌「FRIDAY」に掲載された誌面そのものだった。斎藤は「ちなみに、これは僕が『FRIDAY』された時の記事をTシャツにして。これも1つの書籍だと思って。『おひとりさま焼き肉』を自ら着ようと思って。肖像権は僕にあると思うんで」と、蔦屋書店主催のイベントに合わせた、いでたちであることを強調した。

対談は、リモートで行われたが、斎藤は「リモートって上しか映らないじゃないですか? 学生時代のジャージーの短パンを履いてまして」と言いながら立ち上がり、短パン姿を披露。「(リモート対談は)上半身の世界になっていますよね。ケツに自分で『NIKE』って書いてるんですよ」と言い、上田監督を笑わせた。

対談では、斎藤が4月23日に始動し、同29日から1日まで第1弾企画をオンライン上映した「TOKYO TELEWORK FILM」に話が及んだ。第1弾には斎藤のほか、伊藤沙莉(25)ラバーガール大水洋介(37)アルコ&ピース酒井健太(36)が参加し、テレビ電話でつながったキャストが本人として実名で登場し、近況実況やゲームなどに興じた作品となった。

斎藤は昨今、流行りの「リモート飲み会」に話が及ぶと「とげがあるかも知れないんですけど、芸能人の方の、おしゃれな人たち同士のリモート飲み会を見ていても、僕はそれを見終わった後の、自分の時間に流れる、リアルな孤独みたいなところが多分、みんなのベースなんだろうなと」と孤独感があることをにじませた。その上で「華やかであることは1つ、大事だとは思うんですけど、ちょっと背伸びした状況じゃないものは目指したい」と、作品に求めるものを語った。