シンガー・ソングライター竹原ピストル(43)が6日、TBSラジオ「伊集院光とらじおと」(月~木曜午前8時半)に、自宅から電話でリモート生出演した。竹原は「聞いてくれる人がいないと、全く歌う気がならない人間」と、新型コロナウイルスを受けてライブ活動が出来ない複雑な心中をのぞかせつつも「今、こういう状況じゃなきゃ出てこない歌がある」と創作と歌への飽くなき思いを吐露した。

竹原は、パーソナリティーの伊集院光(52)から近況を聞かれると「朝っぱらと夕方、近所の散歩をする時間を設けつつ、それ以外は家に1・5畳ほどの防音室がありまして、そこにこもって作詞、作曲をする日々をただ、ただ繰り返していた」と語った。その上で「新しい自分への気付きみたいなことかも知れないですけども、防音室に入りまして作詞、作曲とかギターとかは、真面目に夢中になって出来るんですけれども」と口にした後、こう続けた。

「声を発して歌を歌うことになると…聞いてくれる人がいないと、全く歌う気がならない人間なんだな、自分自身…ということに気付きましたね。自分もライブで歌って、歌ってお客さんのリアクションを見て、微調整して曲を完成させる人間なので」

竹原は、伊集院から新型コロナウイルスの収束後、ライブをしたいかと聞かれると「ライブはもちろん、やりたいですけど、やっぱり、きっちり収束してから、やりたいなと思います」と、ライブ活動の再開には慎重な姿勢で臨む考えを示した。

その上で「やっぱり今の、この状況じゃないと出てこない歌ってあると思いまして。実際、最近、書いている曲って雰囲気が変わっているし。出しものたちを蓄えて、蓄えて…磨く時期として頑張っていきたいと思ってステージに上がれる日が戻ったなら、それをバンッと発揮して、生身のお客さんに聞かせたい」と、新型コロナウイルスで自粛が続く中でしか作ることができない楽曲を、日常が戻った際に力強く歌い上げる決意を語った。

竹原は「伊集院光とらじおと」には、18年4月のゲストコーナー以来、2度目の出演となった。番組の中で「浅草キッド」を弾き語りし、13日に配信される新曲「リョウメンシダ/サンサーラ」の中から「リョウメンシダ」をラジオで初オンエアした。番組には、竹原の弾き語りを聴き「ラジオの前で涙が止まらない」などの声が寄せられた。竹原は「緊張で午前3時に目を覚ましまして、そこから温め続けたのど。褒めていただいて良かったです」と笑いながら感謝した。