女優の柴咲コウ(38)が、種苗法改正に問題提起したことをめぐり、一部ネットユーザーから誹謗(ひぼう)中傷や脅迫などを受けていることを明かし、「法的措置も検討しています」とした。

柴咲は4月30日にツイッターで、「皆さん、『種子法』『種苗法』をご存知ですか?」と問い掛け、政府が進めていた種苗法改正について「種の開発者さんの権利等を守るため登録品種の自家採種を禁ずるという認識ですが、何かを糾弾しているのではなく、知らない人が多いことに危惧しているので触れました。きちんと議論がされて様々な観点から審議する必要のある課題かと感じました」と問題提起していた。

27日にツイッターを更新し、問題提起した理由について「今回のことに限らず、例えば学校や会社などで何かを決めるときに、誰か一部の人の意見で物事が決まっていってしまうと、残された人の懸念や不安が置いてきぼりになってしまいます。意見を言うことは、誰にも平等に与えられた権利です。賛成、反対だけでなく、その間にある声も聞きながらベストを探っていく。その時間が必要だと思うのです。そうしていくことによって、当初のものよりも、より磨かれて抜け目のない強い決定になっていくはずです。一筋縄ではいかないことだからこそ、たくさんの知恵と意見が必要だと思います」と説明。「伝統野菜を作っている農家さん、家族でこだわりを持って営んでいる農家さんが、未来に笑顔で仕事ができるように祈っています」とした。

柴咲の問題提起はネット上で賛否を呼んだ。「私は完璧な人間ではないので誤字脱字ミスも起こします。適切でないものは今回のことに限らず気づいた段階で削除し言い直したり更新しています。(もしそれにより困惑してしまった方がいらっしゃったら申し訳ないです)」とした上で、「しかし事実とは異なる投稿、捏造、誹謗中傷、脅迫行為、ミスリードしさらなる事実誤認した記事の作成元に関しては法的措置も検討しています。様々な人々が健全にオープンに物事を語り合える高尚な社会をこれからも期待します」とした。