堺雅人主演のTBS系日曜劇場「半沢直樹」(日曜午後9時)の23日放送の第6話世帯平均視聴率が24・3%(関東地区世帯)だったことが24日、ビデオリサーチの調べでわかった。

第1話は22・0%、第2話は22・1%、第3話は23・2%、第4話は22・9%、第5話は25・5%だった。

13年に放送され、主人公の半沢直樹が銀行内の不正の数々を暴いて人気を得たシリーズの続編。子会社への出向を命じられる衝撃のラストで幕を閉じた前作に続き、出向先で奮闘する営業企画部長・半沢と銀行本店への復帰し、営業第二部次長として活躍する半沢の姿が描かれる。4月スタートの予定だったが、新型コロナウイルスの影響で約3カ月、放送開始が遅れた。

第6話で、帝国航空を立て直し、何としても政府の要求する500億の債権放棄を拒否したい半沢。自らの目で、現場で働く人々を見て何とか再建案を作り上げる。

しかし、政府直属の再建検討チーム「帝国航空タスクフォース」のリーダー・乃原正太(筒井道隆)は、そんな半沢たちの努力をあざ笑うかのように、再建案を白紙に戻すと容赦なく告げる。その強引かつ高圧的な態度に半沢は反発し宣戦布告し、両者は激しく衝突する。

一方、半沢の作成した再建案は帝国航空内でも暗礁に乗り上げていた。赤字路線の廃止、徹底的な経費削減、そして約1万人もの余剰人員の整理など、どれも大きな痛みを伴うことは必至であり、中でも整備士ら専門職は異業種への転職を断固拒否していた。彼らへの対応に日々追われる財務部長・山久登(石黒賢)はすっかり疲弊していた。

そんな中、乃原から政府に盾つく半沢の態度を聞いた国土交通大臣・白井亜希子(江口のりこ)は、なんと大臣自ら銀行に乗り込む。この異例の事態に紀本(段田安則)も大和田(香川照之)も、そして中野渡頭取(北大路欣也)までもが、政府の脅威を実感するのだった。

そして、銀行には黒崎駿一(片岡愛之助)が姿を見せる。急きょ始まったヒアリングで、帝国航空を巡るある重大な過失が発見される。

◆直木賞作家池井戸潤氏の小説「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」が原作。13年7~9月放送され、平成のドラマで視聴率1位(最終回42・2%=ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録した。ドラマ内の半沢直樹の名言「倍返し」が同年の流行語大賞にも選出されるなど、社会現象になった。今作は同氏の小説「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」の映像化となる。