秋元康氏が総合プロデュースする劇団4ドル50セントの本西彩希帆(さきほ=22)がこのほど日刊スポーツの取材に応じ、主演舞台「ゾンビランドサガ stage de ドーン!」(5日初日、東京・草月ホール)への意気込みを語った。当初は今年3月に上演予定も、新型コロナウイルスの影響を受け公演自粛に。一度は絶望に沈んだが、ゾンビのようによみがえった。作品への思い入れは深い。

同作は、18年に放送されたアニメの舞台化。ゾンビとして同じ時代によみがえった少女たちが、佐賀県のご当地アイドルとして活動する様子を描く。主人公の源さくらを演じる本西は「公演自粛になった時は、めちゃめちゃ落ち込んで、稽古場で泣きました」と振り返った。一時はどん底まで落ちたが、再度上演が決まり、上向いた。「半年前よりも今のほうが、作品への愛や、気持ちが上回っています」と笑顔を見せた。

稽古も佳境を迎えた先月末、父で元プロ野球オリックスなどで活躍した本西厚博氏(58)からも声をかけられた。往年のオリックスで俊足好打の外野手として活躍。メジャーで活躍したイチロー氏と鉄壁の右中間を守った父は「やっとできるね、よかったね」と三女の彩希帆をねぎらった。

「父は、寝る前に肩とかをマッサージしてくれます。母と伯父さんと、伯父さんの友達は、自分たちでチケット取って見に来てくれるんです。感謝ですね」としみじみ。「作品に関わる全ての方々に感謝しかないです。舞台でお返ししたい!」。6日千秋楽の会場チケットは完売。配信でも観劇可能だ。客席にも、画面越しにも、「ありがとう」を届ける。【横山慧】

◆本西彩希帆(もとにし・さきほ)1998年(平10)5月27日、千葉県生まれ。父は元プロ野球オリックスの本西厚博氏で3人姉妹の三女。17年8月劇団4ドル50セント旗揚げメンバーとしてお披露目。昨年上演のミュージカル「薄桜鬼 志譚」、舞台「家庭教師ヒットマンREBORN!」「けものフレンズ」「暁のヨナ ~烽火の祈り編~」などに出演。乃木坂46結成当初から西野七瀬の大ファン。158センチ。血液型AB。