フリーアナウンサーの長野智子(57)らが、麻生太郎副総理兼財務相の「特別定額給付金」をめぐる発言に異議を唱えた。

麻生氏が24日に福岡市で開いた自身の政治資金パーティーで、新型コロナウイルス対策で配った一律10万円の特別定額給付金について、「その分だけ貯金は増えた」と消費を喚起する効果は限定的だったとの見方を示し、ネット上でも物議をかもしている。

長野アナは26日にツイッターで、麻生氏の発言に触れ、「消費も大切だけど、貯金せざるをえない国民の将来不安にこたえてください。。」と訴えた。

作家の乙武洋匡氏は「本当に『給付金により貯蓄が増えた』というデータがあるなら公表したほうが発言に説得力が生まれるだろうし、たんなる憶測で話しているなら財務大臣としては迂闊に過ぎると思う」とツイート。

元「2ちゃんねる」管理人として知られるひろゆき氏は「家計への支援が目的の10万円の特別給付金。終わりの見えないコロナ禍への対応のためちょっとづつ家計に使うのが庶民。10万円を直ぐ使い切れるのは、生活不安がない家庭」とし、「まぁ、使い切る人が多かったら、『ほら、家計に使ってないじゃないか』って言うんでしょうね」と皮肉を込めた。

また、落語家の立川談四楼は「あんまり腹が立ったので1日置いたが、まだ怒りが収まらない。麻生さんの『10万円給付分だけ貯金が増えた』発言だ」と書き出し、「10万円は通り過ぎただけで、羽が生えたように飛んでった現実を知らなさ過ぎる。毎月寄越せという人々の本音に想像すら及ばないのだ。それに施しをしてやったかの口吻はいい加減にしろ」と批判した。