米スーパーヒーロー映画「ワンダーウーマン」(2017年)の続編「ワンダーウーマン 1984」が、12月25日に全米で劇場公開されると同時に動画配信サービスHBOマックスでも配信されることが明らかになった。

米ワーナー・ブラザースが発表したもので、当初の公開予定だった昨年12月から1年後にようやく公開が実現することとなった。公開が今年6月に延期になっていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でその後も数回にわたって公開の延期が発表されていた。

 

アメコミ史上初となる女性のスーパーヒーローの活躍を描いた「ワンダーウーマン」は社会現象を巻き起こす大ヒットとなり、続編はタイトル通り84年を舞台に主演の女優ガル・ガドット演じるワンダーウーマンことダイアナ・プリンセスが活躍する物語だ。

ハリウッドでは通常、劇場公開から90日ほどおいてから動画配信されるのが慣例で、超大作が劇場公開と同時に動画配信されるのは前例がないが、コロナ禍でロサンゼルスなど大都市の劇場が依然として閉鎖されている状況を受けての特別措置とみられている。

メガホンを取るパティ・ジェンキス監督はツイッターで、「時が来ました。私たちはこの映画を愛していますし、ファンの皆さんのことも愛しています。だから、少しでも皆さんの喜びにこの作品がなることを願ってやみません。安全に鑑賞できる映画館があるなら劇場に足を運んで観て下さい」とコメントしている。ガドットも「この時が来るのを私たちはずっと待ち望んでいました。皆さんに映画を見てもらえることを心からうれしく思っています」とコメントしている。

 

ハリウッドでは3月中旬に新型コロナウイルスの感染が拡大したことで映画館が閉鎖されて以降、多くの作品が公開延期または劇場公開を断念して動画配信サービスに切り替える措置が取られている。

同作は、大作としては9月に公開されたクリストファー・ノーラン監督の新作「TENET テネット」に続くコロナ禍で公開された2作品目となる。HBOマックスが配信されていない海外の国では一足早い12月16日から劇場公開されるといい、日本では12月18日に公開が繰り上げられることになった。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)