「しらけ鳥音頭」などで知られたコメディアン小松政夫さんが7日、肝細胞がんのため都内の病院で死去していたことが11日、分かった。78歳だった。
小松さんは車のセールスマンだった22歳の時、「クレージー・キャッツ」の人気者だった植木等さんの運転手兼付き人となった。3年10カ月の付き人生活を経て、いくつものギャグを生み出した。
「知らない、知らない、知らない」
「ねえ、おせ~て」
「あんたはエライ」
「何を裕次郎」
「悪いね。ワリーネ・デートリッヒ!」
小松さんは、周囲の人間を観察するところから、これらのギャグを生み出したという。モデルがいるギャグも多かった一方、ギャグは作り込むものという考え方から、自身のギャグを「はやり言葉」と評してもいた。