東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ紙7紙の映画担当記者で構成)が選ぶ、第63回(20年度)ブルーリボン賞ノミネートが3日、決定した。

昨年末で嵐が活動休止に入った二宮和也(37)主演の「浅田家!」(中野量太監督)が、最多の5部門にノミネートされた。

また、同12月30日に結婚を発表した草なぎ剛(46)主演の「ミッドナイトスワン」(内田英治監督)、第33回日刊スポーツ映画大賞で2冠に輝いた「罪の声」(土井裕泰監督)「朝が来る」(河瀬直美監督)「スパイの妻」が、4部門でノミネートされた。

今月下旬までに各賞を決定し、2月中旬に受賞者、作品を発表。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、授賞式の開催は見送る。

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◆作品賞 「朝が来る」「浅田家!」「アンダードッグ」「糸」「喜劇 愛妻物語」「今日から俺は!!」「劇場」「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」「コンフィデンスマンJP プリンセス編」「スパイの妻」「罪の声」「泣く子はいねぇが」「初恋」「Fukushima50」「MOTHER マザー」「三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実」「ミッドナイトスワン」「実りゆく」「みをつくし料理帖」「弱虫ペダル」

◆監督賞 内田英治、河瀬直美、黒沢清、土井裕泰、中野量太

◆主演男優賞 小栗旬、草なぎ剛、佐藤浩市、二宮和也、森山未来

◆主演女優賞 蒼井優、芦田愛菜、永作博美、長澤まさみ、水川あさみ

◆助演男優賞 妻夫木聡、成田凌、東出昌大、星野源、渡辺謙

◆助演女優賞 伊藤沙莉、栄倉奈々、黒木華、ベッキー、蒔田彩珠

◆新人賞 奥平大兼、小西桜子、奈緒、服部樹咲、宮沢氷魚、森七菜

◆外国作品賞 「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」「ある画家の数奇な運命」「異端の鳥」「1917 命をかけた伝令」「エイブのキッチンストーリー」「キャッツ」「ジュディ 虹の彼方に」「スキャンダル」「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」「TENET テネット」「2分の1の魔法」「ニューヨーク 親切なロシア料理店」「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」「はちどり」「パラサイト 半地下の家族」「フェアウェル」「フォードVSフェラーリ」「ミッドサマー」「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」「ワンダーウーマン 1984」(50音順)

 

◆ブルーリボン賞 1950年(昭25)創設。「青空のもとで取材した記者が選出する賞」が名前の由来。当初は一般紙が主催していたが61年に脱退し、67~74年の中断を経て、東京映画記者会主催で75年に再開。ペンが記者の象徴であることから、副賞はモンブランの万年筆。主演男、女優賞受賞者が、翌年の授賞式で司会を務めるのが恒例。