NHK大阪放送局は4日、「漫才祭り2021」(26日午後7時30分=関西地区)を発表し、番組内で、上方演芸を象徴する音曲漫才トリオ「横山ホットブラザーズ」の長男で、昨年12月に88歳で亡くなった横山アキラさん追悼して、往年の同トリオの漫才を放送すると明かした。

のこぎりを鳴らして「お~ま~え~は~ア~ホ~か~」。アキラさんの個性を生かした芸風は、次男マコトのアコーディオン、三男セツオのエレキギターを際立たせ、上方演芸の至芸のひとつとして、人気を博し、17年には大阪市の無形文化財にも指定された。

同局によると、番組は西川きよし(74)月亭八方(72)の司会で、トリオの秘蔵ネタを放送する。

また、きよしは、文化功労者選出の記念として、後輩コンビ「ネイビーズアフロ」と、トリオ漫才に挑戦。「横山やすし・西川きよし」で、関西から全国へ漫才ブームを起こしたきよしが、昨年のNHK上方漫才コンテストで優勝した若手2人と組む。

番組は、上方演芸の魅力を多角的に紹介するもので、芸歴50年を迎えた松竹芸能のベテラン漫才、酒井くにお・とおる、海原はるか・かなたらの漫才も上演される。