V6が、デビュー26周年を迎える今年11月1日に解散することが12日、ジャニーズ事務所の公式サイトなどで発表された。森田剛(42)は解散をもって同事務所から退所し、残りの5人は引き続き所属する。解散後はそれぞれがソロで活動。別々の道を歩き出す。

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森田はファンクラブサイトで、退所について打ち明けた。「これからの生き方を考えたときに、ここで大きな変化が必要だと思ったし、芝居をしたいと、1人になって勝負したいということを強く思ったので、そこはぶれずにやっていきたい」と言葉に力を込めた。さらに「本当に25年やってきた、V6だ、ってことを誇りに持ちたいです」と感謝を伝えた。

メンバーたちは19年春ごろから、今後についての話し合いを重ねたという。ジャニーズ事務所は「グループとしての活動に加えて、個人の人生についても率直に気持ちを伝え合う機会となりました。6人にとって、メンバー全員が40歳を迎えて向き合うV6の節目は、人生そのものと向き合うことを意味しておりました」と説明した。

話し合いの中で、森田から退所の意向が明かされた。ジャニーズ事務所は「森田より『これからの人生ジャニーズ事務所を離れた環境で役者としてチャレンジしたい』という発言があり、5人はその思いを受け止め、以降、何度も本音で話し合い、全員で今回の結論を導き出しました」と明かした。19年末に、解散が決まった。

森田の退所は解散のきっかけの1つではあるが、全員が40代となったメンバーたちが、今後の人生について何度も話し合い、「この6人でなければV6ではない」という思いが一貫していたことから、導き出した結論だという。

森田は93年にジャニーズ事務所入り。映画「ヒメアノ~ル」や舞台「空ばかり見ていた」など多数の作品に主演してきた。演劇関係者は「ジャニーズに所属していると、場合によっては演じる役に制限が出てくるかもしれない。一度、何のしがらみもない状態で、いちから役者としてみたいという思いがあったのではないか。妻の宮沢りえさんにも決断を後押しされたという話もある」と話した。

退所後は個人事務所で活動する。役者業に対する強い意志がもたらした「1人になって勝負したい」という決断。ネクストステージで新たな挑戦が待っている。