人気作曲家で歌手の岡千秋(70)が30日、新型コロナウイルス感染症で入院していた都内の病院を退院した。この日、午前中に自宅に戻り「元気になりました。すごくあか抜けて、体がきれいになった感じです(笑い)」と喜んだ。

岡氏は12日に都内でレコーディングに立ち会った。その関係者がPCR検査で陽性だったことから、同氏も急きょ16日に検査を受けた。17日に陽性と判定され、18日から入院した。初期には38度2分の高熱となり、かぜを引いた時のような倦怠(けんたい)感と、体の節々に「ジンジン」という痛みを覚えたという。アビガンの投与などで回復し、約2週間で退院した。

岡は「入院して、テレビなどを通じて、みんな必死になって頑張っていることがヒシヒシと伝わってきた。とても(世間が)いとおしくなり、また頑張らなければと感じた」としみじみと話した。念のためしばらくは自宅静養を続ける。「余裕を持って仕事を再開したいと思います。またバリバリ頑張ります」と話した。

岡は作曲家として、84年の「長良川艶歌」(五木ひろし)で第26回日本レコード大賞を受賞。歌手としても、都はるみとデュエットした「浪花恋しぐれ」で第15回日本歌謡大賞を受賞している。