NHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8時)で五代才助(友厚)役を演じる俳優ディーン・フジオカ(40)がオンラインで取材会を行い、意気込みを語った。9日放送の13話「栄一、京の都へ」から登場する。

15年に放送された連続テレビ小説「あさが来た」の五代役で鮮烈にブレークし、“五代さま”ブームを巻き起こした当たり役。大河での五代さま復活にネット上も大きな話題になっている。

ディーンは「五代さんという存在との不思議な縁を感じました。こういう形で同じキャラクター、偉人を演じさせていただくのはすごく光栄。率直にうれしかったし、興奮しました」。

朝ドラの五代さまはリセットして臨んでいるという。「まったく違うプロジェクトだと思っているので、朝ドラと今回の大河を地続きのようには考えていません。現場で演出をつけていただいたり、いろんな役者の方とやりとりする中でアプローチが違うのはフレッシュでしたし、新しいことに挑戦するわくわく感がありました」。

「あさが来た」と同じ大森美香氏の脚本での五代さま復活。大森氏が描く今回の五代について「意外とワイルド」と語り、「野性味あふれる、型にはまらないキャラクター。開放していいんだと、身も心も気付かされた」。衣装や髪形も「まったく違う形になっている」という。「せりふも、『あさが来た』の時は関西弁でしたが、今回はほぼ薩摩弁。あとは外国語」。

かっこいいシーンを聞かれると「全部ですね」と笑い、囲碁を打つ登場シーンにも「きれいにスタートを切れた」と自信をみせた。大森氏が描くせりふについて「朝ドラの時も今回も、五代友厚というキャラクターの魅力、思想、偉業を伝える上でいろんな仕掛けがあるなあと。せりふが選び抜かれていて、仕事をしていく上で指針になる言葉がちりばめられている」と信頼を寄せた。

大河ドラマは初出演となる。「1度は経験しておきたかったので、念願がかなってうれしい。それが五代さんとの再会という形でできたのはうれしい」と話している。