元NMB48でタレントや声優として活動する三田麻央(25)が、4月20日発売のライトノベル「夢にみるのは、きみの夢」(小学館・ガガガ文庫)で小説家デビューを果たし、6日、日刊スポーツの取材に応じた。

恋愛経験のないオタクOLの美琴と、AIロボットを自称する怪しい青年の同居ラブストーリー。

「事務所から書いてみないかというお話をいただきまして、じゃあ書いてみようかなって簡単な返事をしてしまって…」。執筆期間は2年。「長かったけど、終わりに近づくほど書くのが楽しくなったので、まだ書きたいっていうのがすごくあった」と振り返った。

美琴のキャラクターについて、三田は「ほとんど私。考え方だったり行動とか」と話す。ビールを飲むシーンがあり「コンビニで買うときに、『店員さんに1缶だけだったらなめられるんじゃないか』、『こいつ1缶しか飲めないのか』って思っちゃうところも私だし、『そう思われてるんじゃないか』って思うところも私」と笑顔で語った。

執筆にあたって、AIなども勉強。図書館や書店で本を探して読み込んだ。「受験勉強みたい。でも読めば読むほど奥が深くて、こんな考え方があるんだってことばっかり」と話した。

三田は11年にNMB48に2期生として加入し、19年に卒業。アイドル時代から、オリジナルイラストの制作など、クリエーティブな分野で活躍していた。

NMB48OGの山本彩(27)古賀成美(23)とは公私ともに親しい。現在シンガー・ソングライターとして活躍する山本に、三田は執筆でも相談していたという。「彼女は作曲するじゃないですか。だから『どうやって自分の中の気持ちを出すのを意識してる?』とか『言葉選びってどうやってる?』とか聞いたりしました。友達に相談するみたいな」と明かした。

親しい3人の関係性は「(小説の)題材にもしやすい」と考える。「おもしろいじゃないですか。元アイドルで今は全員違う職業で、東京で仲良くやっている。なんかちょっと本当にアニメにありそうな設定だなと思う。そういう女の子3人の日常とかはおもしろそうって思いますね」と話し、次作には「日常ものを書きたい」と意欲を見せた。

三田は6月に東京、9月に大阪で個展を開催予定。また、5月8日には配信イベント「三田麻央単独イベント其の伍」を行う。【星名希実】